子供が小さい人は情報が更新するたびにチェックして欲しいのですが、障害者が就職するときは就職支援センターを使って就職を進めていくことになりそうです。
大枠はここ数年変わっていないので、今回は就職についてまとめていきたいと思います。
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障害のある人の就労の場は増えている?
障害者の雇用に関する法律→(障害者雇用促進法)の改正により、障害者の雇用はこれから拡大されていく見込みではあります。
法定雇用率というものがありまして、所定の従業員数以上の民間企業や国、地方自治体に対して所定の割合で障害者を雇用するというものです。
法定雇用率は国・地方公共団体とで違ってきます。
- 民間2.3%
- 国・地方公共団体:2.6%
- 都道府県等の教育委員会:2.5%
例えば民間の法定雇用率は2.3%ですので、従業員が43.5人以上いる場合は1人雇用。
87人いれば二人雇用しないといけないということになります。
法定雇用率の実際のところは?
結構大きなニュースでやっていたことで、障害者雇用の水増しというという事件がありました。
これには背景が二つあって、
1,雇わないと企業側に罰金みたいな制度がある。
2,障害者を雇う準備ができていない
の二つの理由があるそうです。
最近では単純な仕事をAIが担ったりと仕事が効率化されていることもあったり、
人を雇う余裕がない企業が増えていたりで実情はかなり大変みたいです。
就労移行支援サービスとは?
就労移行支援は一般の企業への就職や、在宅の仕事を希望する障害者の方のための就職活動を支援するサービスです。
一番大きな注意点は2年間しかチャンスがないってことですね。
障害をもっていてもほかの人と同じように一般枠で入るということを目指すという事です。
サービスの内容は大きく3つ
サービスの利用期間は2年以内が原則ですが、自治体の個別の判断で最大1年間の更新は可能です。
就労移行支援サービスにかかる金額は?
世帯所得(本人と配偶者)によって変わってきますが、多くの方が無料で利用しているそうです。
9割が国や自治体の負担、残りの1割が自己負担といわれていますが、負担額に上限が設けられているので、高い金額がとられるということはありません。
厚生労働省から引用させてもらいますよ下の図のようになります。
区分 | 世帯の収入状況 | 負担上限月額 |
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯(注1) | 0円 |
一般1 | 市町村民税課税世帯 (所得割16万円(注2)未満)※入所施設利用者 (20歳以上)、 グループホーム利用者を除きます(注3)。 |
9,300円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
(注2)収入が概ね600万円以下の世帯が対象になります。
(注3)入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合、「一般2」となります。
所得を区分するのは18歳以上か18未満かで分かれます。
18歳以上でグループホーム等の施設に入っている人は問答無用で一般2になるのですが、もし、施設に入っていなかったら本人と配偶者の世帯所得によって変わってきます。
障害児(18歳、19歳も含む)親の扶養に入ってる場合は保護者の世帯所得になります。
就労移行支援サービスはよくみて選ぼう
一般的なサービス内容は大体同じですが、事業所によって細かく内容が異なります。
実際にお世話になる前に、就労支援施設に見学にいって、就労支援の内容の確認をしておくのがいいでしょう。
また、どのような障害のある人が多く通っているか、利用者の人がどのような企業に就職したかの過去の実績などの情報があればそれにも目を通しておきましょう。
仮に2年(最大1年)過ぎても就職が決まらなかった場合はどうするのか?
次で解説していきます。
就労継続支援とは?A型?B型?
就労移行支援の期間内に就職が決まらなかった場合、就労支援継続支援のサービスを受けることができます。
まず、就労継続支援とは?ですが、
事業所で働きながら、就労に必要な知識や能力をみにつけるための支援サービスです。
福祉的就労に位置付けられ(障害者のある人が障害者就労施設で働くこと)
支援を受ける人は、労働者でもあり、訓練生でもあり、福祉サービスの利用者でもあります。
さて、ここからが少し有名な就労継続支援のA型とB型の話にかわります。
就労継続支援A型
A型の対象となるのは就労移行支援の利用期間や特別支援学校の卒業後に就職がきまらなかった
特別支援学校の卒業後に就職が決まらなかった人が対象です。
A型はB型と違って雇用契約を結んで働きます。
すなわち、最低賃金をもらえることになりますが、仕事をこなすだけの能力も求められます。
雇用契約を結んではたくので工賃(賃金)はB型を比べて高いのですが、一般企業へ就職するための訓練が充実していないという点です。
就労継続支援A型の給料は平均で7万円代らしいです(2022年時点)
時間帯が4時間~8時間の勤務なので、概ねあっていると思いますが、最低時給があがれば平均があがるので、そのうち8万円になるかもしれませんね。
就労継続支援B型
年齢や体力、障害の程度の理由で雇用契約を結んでの仕事が難しい人が対象です。
雇用契約を結んでいないため、体調に合わせたフレキシブルな働きができます。と言えば聞こえはいいでうすが、実際多くの企業はこのB型での募集が多いと聞きます。
ひとつは工賃(賃金)の安さ、また雇用計画を結ばないで済むといった点もあるため、何かあっても企業からすればサヨナラすればいいだけということになります。
また、デメリットの一つとして工賃(賃金)が安いというところもあります。
出来高に応じて金額が支払われたりするということもあるため、最低時給を下回ることが多いのが実情です。ただ、このB型の就労の目的就労のA型の就労を目指して働いたり、少しでも働くといったことをするのが目的のため、賃金だけがすべてではないという点が重要だと考えたほうがいいです。
親の立場からすると少しでも働いて誰かの役に立つという事をしてくれたら充分かなと考えています。
まとめ
就労継続支援A型も就労継続支援B型も、最終的にはそこが実質的な就職先になることも多いらしいです。
このご時世、私もしていますが、フードデリバリーのようなギグワークがだんだん主流になりつつあります。
個人で稼ぐ時代にもなりつつあるので、10年後20年後には、もしかしたらもっと障害者の仕事の可能性はもっと広がっているかもしれません。
それに、賃金を除けば、B型でもA型でもどちらでも大差はなく、親の立場だけでいうなら、
障害児の子をもつ親としては子供が楽しく仕事をして社会の役にたってくれればと思う限りです。
ちなみにもっと自閉症や発達障害について色々知りたい人はブログをみるのもいいですが、本や漫画から入ってみるのもありだと思います。
ちょっと時代設定は古いですが、自閉症の親御さんには
【光とともに】
は自閉症について結構細かく書いてくれているので、気づきも多いと思います。