これを理解してたら商品によって利益の精度が分かって荒利のバランスが整いやすくなるから!
交差比率=荒利益率×回転率
荒利益率は売上に対して利益がどれくらい占めているかなので、
荒利益率=荒利額÷売上高
となります。
では、交差比率の計算式ですが、
交差比率=荒利益率÷商品回転率
この交差比率が高ければ高いほど利益の生産性が高いという事になります。
荒利益率が高くなくても商品回転率が高いと利益の生産性はよく、逆もまたしかりです。
公式をいくつか組み替えるとこうなります
交差比率=(荒利益高÷売上高×100)×(売上高÷平均在庫高)
もうちょっと使いやすい公式を組み替えると
交差比率=(荒利益高÷平均在庫高)×100
と三種類の公式つかえます。求められる数値はすべて同じです。
交差比率=荒利益率÷商品回転率
交差比率=(荒利益高÷売上高×100)×(売上高÷平均在庫高)
交差比率=(荒利益高÷平均在庫高)×100
・・・で、現場でどうやってつかえばいいの?
青果部門で荒利益の目標が10%、商品回転率が3回転だったとします。
その場合、交差比率は30%となります。
この30%をもとに商品の回転率重視でいく商品と、荒利重視で行く商品を決めます。
私のところでは、キャベツや白菜、大根といった重量計野菜を薄利多売に設定しています。
なので、それらの商品は仮に利益が1~5%でも毎日売り切って、30回転させば問題ないと考えて攻撃的な売価と鮮度で競争店を圧倒する価格で販売するようにしています。
一方で、土物や水煮などは日持ちするため、15~20%で数回転させて30%に近づける。
ぬか床やドライフルーツや冷凍野菜なんかは30%以上の利益設定で、1回転させればいいと考えます。
このように、利益の違う商品でも回転率で考えると戦略が立てやすくなります。
でも、バイヤーもSVも一店舗ずつすべての現状を知ってるわけじゃないから
価格の最終的な決定権はチーフが持っておかないとバイヤーも仕入れの時の判断基準が
欲しいはずだから特売での提案の時にこの交差比率を使ってお願いすると商品の要望が
通りやすくなるよ。
チーフ以上は最低限の計数を理解しておく必要があるので、下の本がおすすめです。いつでも読めるkindle版がおすすめです。