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パート・アルバイトの仕事
品出し等、動く仕事が多いかなと思いますが、基本的には社員(チーフ)の命令によって動くことがメインとなります。作業内容的には
品出し
商品加工
荷下ろし
プライスカード作成
プライスカード変更
クリンリネス
商品見切り
上記の仕事はチーフももちろんします。正確にはできるようにならないといけません。部下に指示する人間ができないと話になりませんからね。
上記に書いたのは、割と誰でもすることなのですが、チーフによっては、シフトの作成やアルバイトの教育などチーフの補助的な役割を任せることもあります。
昨今、スーパーマーケットは経費の削減が大きな課題となっており、セミセルフレジの導入やレジゴーの導入といった大きな人件費削減が進んでいます。
近い将来にはパートが今の社員の仕事を担って、一店舗に責任を取るだけの社員が一人か二人といったコンビニのようなスタイルになるかもしれませんね。
社員の仕事
もっと言うなら、どの部下を使ってでもできることができるマネジメント。これが小売の現場では求められます。
1人で100の結果を出し続けることができるより、その1人が部下を使って80の力を出すことができる人間を生み出すことのほうが価値があります。
一日の流れ(社員)
私は転職組なので、二社の仕事の流れを知っていますが、私が前勤めていた流通最大手の会社ではこんな感じでした。
大手スーパー | 仕事 |
---|---|
6時 | 入店、メールチェック、荷物納品 |
7時 | 出勤スキャン、荷物納品の続き |
8時 | 開店準備(ここが修羅場) |
9時 | 朝礼 競争店調査 品だし |
12時 | 翌日計画 |
14時 | 発注 |
15時 | 品出し |
16時 | 鮮度チェック・売り切り・退勤 |
17時 | 商品の加工(翌日分) |
19時 | アルバイトへの指示 |
20時 | POP作成 |
21時 | 先輩の手伝い |
22時 | 退店 |
23時 | 食事しながら持ち帰りの仕事 |
02時 | 就寝 |
16時に退勤して、22時に退店もよくわからないんだけど?
体も心もさほど疲れないし、むしろ幸福度があがってくる感じになってたよ。
今みたいに副業してないし、独身だったからすべてを会社に捧げてたね。
2回も社長賞をもらってたから優秀な方だったと思うよ。
もっとも今この働きをしたら管理者が罰せられるから堂々とせずに
陰でコソコソ隠れてやる感じになってるかもね。
実際問題として、激務をこなしていた方が仕事の覚えが早くなり対応力もつくのですが、このご時世ではそれも認められないので、実際は7時~16時までの作業が普通のスーパーだと思ってください。
イ〇ン | 仕事 |
---|---|
7時 | 出勤、メールチェック |
8時~10時 | 開店準備 |
11時 | 競争店調査やミーティング |
12時 | 休憩 |
13時 | 翌日計画 |
14時 | 夕方に向けて再開店準備、品出し |
15時 | 夜メンバーに向けて引継ぎ |
16時 | 退勤 |
17時 | 買い物して自宅、夕飯準備 |
18時 | お風呂準備 |
19時 | フードデリバリー |
20時 | フードデリバリー |
21時 | フードデリバリー |
22時 | 帰宅、お風呂 |
23時 | 就寝 |
大手と違って、余計な報告業務などがないので、欠員が出たとかでない限りは残業がほとんどありません。
中小スーパーと大手スーパーの一番大きな違いはお偉いさんが今の現場をちゃんとしっているということです。
大手は組織が大きくなりすぎて、中間管理職が多くなりすぎて、現場をしらないで、指示をだすので、部下全員が振り回されます。それで無駄な仕事が増えていくといった感じですね。
タスク別業務
私だと青果チーフだけど、地域の交流の窓口とか、2021年は
新入社員の教育のメンターもしたり、2022年は企業説明会で説明もしたりって感じ
このやり方を取ってる会社は少ないとおもうよ。
個人の力量をみて仕事を振るということもあるので、タスクがない人もいるよ
まだ、あまりメジャーなやり方ではありませんが、組織としての目標とは別に、個人で目標を決めたり、自分の持ち場以外の仕事をしてメイン業務以外での仕事をする企業もありますが、本当に稀だと思います。
私の勤め先では全員がタスクを持ってるわけではなく、限られた人だけが持っており、一年に二回ほどお偉いさんの前で評価を発表したりして、会社内で水平展開するかどうかを判断したりします。
タスク持ちの社員はお給料面はほんの気持ちですが、上がります。
マネジメント
マネジメントはそれだけじゃないよ。
人間関係や部下の管理はもちろん大事なのですが、それ以上に、売上や利益を取ることが大事です。
まず、目標の設定が必要で、それに対してどうアプローチするかを考えて実行するのがマネジメントです。ですので、人間関係ばかり重視して目標が達成てきなければただの仲良し集団でしかありません。
ここで重要なのは、トレーや商品だけが資源ではなく、人も資源ということです。
仲良く楽しくするということは、さほど重要じゃなく、個々人が与えられた役割を演じ切るように管理するということが何より大事ということになります。
そして、部下に対して、これがあなたの役割ですよと気づかせるのがマネジメントです。
そも気づかせるためのツールが人間関係だったり、コミュニケーション能力です。
決して、人間関係とコミュニケーション能力の向上がゴールではありません。
出世するには?
身もふたもない話ですが、出世したければ一番頑張るのは上司に好かれることです。
業績は基本的な事を抑えておけば上がっていきます。
時間が足りないならサービス残業でもなんでもすれば、そんなに難しいことじゃありません。
でも、人に好かれるのは相性もあるし、根気強い忍耐も必要になります。
どの業界でもそうでしょうが、上司に好かれる以上に出世の近道はありません。
そのためには、基本的にはNOと言わないことが重要です。
無茶ぶりでもやりきる、求められたことに近づけるということが大事です。
それプラスで出勤したら必ず挨拶にいく、服装をほめる、行動を称賛するといった、わかりやすくてもいいので、お世辞をしてコミュニケーションを取りに行きます。
悩んでいる事があれば相談にいく(行き過ぎは迷惑です)
無茶ぶりでもやりきる、求められたことに近づけるということが大事です。
出勤したら必ず挨拶にいく
服装をほめる
行動を称賛する
コミュニケーションを取りにいく
悩んでいる事があれば相談にいく(行き過ぎは迷惑です)
そのうえで、上司の痒いところに手が届くという行為をしておけば大体出世はできます。
ただ、これもバランスの問題で自分のキャパ以上に上司に合わせていると自分の体がもたないので、ブレーキをかけるときはしっかりかけたほうがいいと思います。
向いてないとおもったら?
若いうちならあきらめて転職、でも、40歳を超えたら会社にぶら下がり社員としていたほうがいいですね
新入社員として、入社したら大体10年働いてみて判断してみてください。
もし、10年以内に課長になれない様なら正直向いていません。
また、社員として入社して、チーフ(主任、マネージャー)のような売場の責任者に5年以内になれないなら、資質はおそらくですがありません。(病気やケガや育児勤務等は除きます)
キャリアの傷が浅いうちに転職をお勧めします。
自営業はリスクは大きいけど、その分自分の好きにできる。
雇われはリスクは少ないけど、限られた条件や制限があるからね。
ただ、どちらも自己責任で物事を考えて進められる人じゃないと向かないと思います。
青果でも精肉でも、鮮魚でもそうですが、長くいると知識や経験が勝手に蓄積されてきます。
それがいつしか、自分にとって大事な物になっていくのですが、いつからからそれが自分自身を縛る鎖のようになっていくのです。
そして、自分にはこれしかしかないと思いがちですが、実際のところそんなことはないです。
若いうちならそのキャリアを捨ててでも、自分に向いている仕事を探した方が将来的にいいと思います。
問題は40歳を超えた人は、その会社や業界になんとしてでも居座り続けてください。
ただ、我慢して居座るのではなく、その中で他の人が真似出来ない、自分にしかできない事をみつけるようにしてください。
作業を効率化させるために、Excelでプログラムを組むでもいいですし、教育に特化した人になってもいいです。発注や売り場づくりで誰にも負けないでもかまいません。
誰かにとって代われない人になるという事が大事です。
これから、スーパーマーケットの戦国時代も成熟期のピークを迎え、衰退期に入ります。
設備投資も各社気合をいれて行う中で、自分の立っている位置が機械に仕事を奪われてしまわないかをよく考えておいた方がいいかもしれません。
スーパーの正社員はどういう昇進をする?
一言でいうと現場で活躍していくか、裏方で活躍していくかになります。
現場では大きく分けると、担当>チーフ>課長>店長>部長
となります。
チーフ
商品を出したり、POPを作ったりといった現場メインの仕事です。
それを部下に教える、指示するといった日々の業務がメインの職位です。
そして、チーフにも部門の数字の管理と部下のマネジメントが求められます。
逆に言えばそれ以外は守備の範囲外となります。
課長
部門のチーフのマネジマントや指導。
また、店の方向性を店長と一緒に決めていきます。
イオンのような大きい会社なら食品、衣料、住居の課長と一緒に協力して催事決めたりします。総務系の課長は裏方の経費の管理や労務の管理等の事務作業がメインになりますね。
人の採用時には店長と一緒に面接をしたりもします。
店長
お店の事だけではなく、お店の外の仕事(地域や行事)も増えていきます。
人の採用やもちろん人事権も持ち合わせているので、店内での配置転換も行えます。
お店のすべての権利をもっている人間になります。
中小でも店長になると年収で800万円~1000万円の会社も結構あります。
部長
店長の上にたつ人です。
小さいスーパーなら店長の上がいきなり社長というところもありますが、
イオンのような大きいところは、事業部というものがあり、カンパニーというものが存在します。
なので、事業部長、支社長という言い方をしていました。
このクラスになってくるとお店の管理はほとんどしません。
問題が起きたときの対処や、お店の経営状況の管理、進捗の確認、方向性の再修正等
目が回るほど忙しく、一日の大半が移動ということになります。
プライベートな時間があるようでないといった感じです。
裏方の仕事(バイヤー)
商品を調達する人です。
バイヤー仕事は、お店で売れるものを仕入れてくることです。
そのために、新規取引先を開拓したり、メーカーや卸と交渉をしていきます。
交渉がメイン業務になるので、数字にある程度強くないとなれませんが、数字だけではなく、コミュニケーション能力がある程度ないと務まりません。
スーパーの売上は立地でほぼ決まりますが、利益はバイヤーの仕入れる商品によって左右されてきます。
お店の利益を左右する重要な仕事です。
裏方の仕事(SV)
店とバイヤーの中間に位置する人です。
教育をしたり、多店舗の数字の進捗を管理したりという感じです。
多店舗の状況がわかるので、作業効率の改善もSVが中心に進めていきます。
まとめ
求められている数字に対して責任を持つ
大手はハードワーク(中小は比較的楽)
向いていないと思ったらすぐやめる(40過ぎてたら逆にしがみつく)
昇進は業績だけよくてもダメ
ポジションによってやることは違う
どちらにしてもまずはチーフですので、お勧めの本を一冊ご紹介しておきます。これからスーパーに転職する人は読んでおくべき一冊化と思います。