ドラッグストアはなぜ強い?
医療用医薬品・消費税の仕組み・キャッシュフローから徹底解説
「ドラッグストアはなぜこんなに増えているのか?」
「調剤併設型はなぜ資金的に強いのか?」
「消費税の仕組みが関係しているって本当?」
この記事では、
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医療用医薬品と消費税の関係
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ドラッグストアの消費税の仕組み
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キャッシュフロー構造
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なぜ大手がさらに強くなるのか
を、わかりやすく解説します。
※違法な話ではありません。制度上の仕組みの説明です。
1. 消費税の仕組みを理解すると「強さの理由」が見える
まずは基本。
消費税は「お店の利益」ではありません。
事業者は、
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売上時に消費税を預かる
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仕入れ時に消費税を支払う
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差額を国に納める
例
仕入:100円+税10円
販売:120円+税12円
ここで重要なのが、
“一時的に預かる”という点です。
2. 医療用医薬品の消費税は「非課税」
では、みなさんこれは知っていますか?
医療用医薬品の消費税はどうなっているのか?
医療用医薬品(保険調剤)は、消費税法上「非課税取引」です。
つまり:
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仕入れ時には消費税を支払う
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しかし患者からは消費税を受け取らない
ですが、ここは国から
「その分利益とっていいからね?」
とあらかじめ10%分上乗せした利益が入るように調整されています。
なので、キャッシュ面はそこまで苦しいという構造ではありませんが、
仕入の時に発生した消費税は生きたままなのです。
つまり、利益も入るし、控除もできるという二重取りという状態がこの時点で確定します
3. ドラッグストアの物販は「課税売上」が大きい
一方で、ドラッグストアの物販はほとんどが課税対象です。
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OTC医薬品
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化粧品
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日用品
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食品
販売時に消費税を預かります。
売上規模が大きいほど、
預かる消費税の総額も大きくなります。
4. ドラッグストアの強さの本質は「キャッシュフロー」
ここがもっとも重要なポイントです。
ドラッグストアはなぜ資金的に強いのか?
答えは「消費税の時間差」にあります。
消費税は、
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売上時に現金で入る
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納税は後日
この時間差により、
消費税分の資金が一時的に会社に残ります。
この資金は、
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仕入れ
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人件費
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出店投資
などの運転資金として機能します。
イオンのみんなは課題図書でよく聞くと思うけど、いわゆる回転差資金というやつだね。
商売をするうえで一番大事なので、
買ったときは可能な限り遅く払う。
売った時は可能な限り早く金を貰う。
この時に発生する資金こそが金利も発生しないので最強って話です。
5. 医療用医薬品+物販の併設が生む相殺構造
そろそろまとめに入りますが、
ドラッグストア(調剤併設型)の強みはここです。
医療用医薬品部門
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仕入れで消費税を払う
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売上では預からない
物販部門
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売上で消費税を大量に預かる
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納税は後日
会社単位で計算するため、
物販で預かった消費税
- 医療用医薬品で支払った消費税
= 納税額
という相殺が起きます。
結果として、
物販の消費税キャッシュが医療用医薬品部門を支える構造になります。
6. 規模の経済:大手ドラッグストアが強い理由
売上が増えると、
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課税売上が増える
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預かる消費税も増える
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手元を通るキャッシュも増える
例えば、
ウエルシア
ツルハ
のような大手チェーンは売上規模が巨大です。
さらに
イオン のような大資本グループに属することで、
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仕入条件が有利
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資金調達が安定
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出店スピードが加速
という循環が生まれます。
7. 医療用医薬品は「集客エンジン」
なぜドラッグストアは調剤を併設するのか?
理由は2つ。
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定期来店を生む
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物販との相乗効果
医療用医薬品は安定来店装置。
物販は収益と消費税キャッシュの源泉。
この組み合わせが強いっていうのがドラッグストアの強みだね。
8. よくある誤解への回答
一応誤解内容に質問ありそうな内容を先に答えておくよ。
Q1:消費税で得しているの?
Q2:消費税が利益になるの?
あと、納税までの時間差が資金効率を高めます。
Q3:だからドラッグストアは増えている?
あとローコスト運営が可能ですからね。
正直ドラッグストアの生鮮なんでゴミつかまされているのが多いので、私はドラッグストアで買うことはほぼありません。
まとめ|ドラッグストアが強い本当の理由
ドラッグストアが強い理由は、
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医療用医薬品は非課税
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物販は課税売上が大きい
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消費税は時間差で納税
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会社単位で相殺される
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売上規模が大きいほど効果が拡大
つまり、
消費税を含めたキャッシュフロー構造が強い業態なのです。
ドラッグストアの拡大は、
見えにくい資金循環の仕組みにも支えられています。



