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スーパーの店員が教える選んではいけないきゅうりの見分け方

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きゅうりはほうれん草やキャベツと並ぶくらいスーパーの青果では大事なアイテムの一つです。よく、スーパーの青果同士で価格のチェックを行うのですが、夏場は必ず競争店に負けない売価で設定するぐらい、重要なアイテムです。

当然そこまで大事なら扱う数量も増えるので、中には外れの商品も混じっていることもあります。

わるいきゅうりの見分け方

きゅうりは1本で買ったり、袋で買ったりすると思うのですが、どちらでも対応できるチェック方法です。ケースで買うという人も一本だけでもチェックするということをお勧めします。(業者でもケースで買う人あまりいませんが・・・)

花落ち部分で見極める

きゅうりの見分け方で一番最初に見て欲しい部分は 花落ち部分です。

ヘタの反対側の部分です。ちなみにここから花が咲きます。

チェックする内容は、その花落ちが膨らみすぎていないか?細すぎることはないか?
花落ち部分(もしくは付近)がボコッと出ていると、味が大体よくないです。

お店としてはこれが返品対象になるわけじゃないので、黙って売るか、おつとめにするかで分かれます。ちなみに私は仲卸に対して花落ち部分のチェックはするように要望をしています。それぐらいお店では重視するポイントです。

もちろん食べられないわけではないので、気にならないよという人は気にしなくてもOKです

しなりぐあいでチェックする

一本で買う時に必ずチェックして欲しいのはしなり具合です、花落ち部分と同じぐらい大事なポイントになります。

お店で確認する時にきゅうりを持って少し振ってみてください。その時にグニャングニャンにしなるようなら水分が抜けていています。

おそらくそういったきゅうりは持った時に硬さが感じられずにブヨブヨとしているはずです。きゅうりは95%以上が水分ですので、お店でも一日経つとしなしなになっています。

もちろん料理用途によってはこの水分が抜けている状態のしなびたきゅうりを上手い事活用はできますが、お店で売られている商品では傷んでいる可能性もあるので、選ばない方がいいと思います。

ちなみに、しなびたきゅうりの活用方法は

浅漬け

きゅうりの炒め物

一度水分を抜く系のサラダ(ツナマヨ和え等)

ちなみに、塩でもめばなどすればきゅうりの水分は簡単に抜けます。

ただこれは、家で水分を抜けばいいだけの話ですので、お店ではしなびたきゅうりを買わない方がいいと思います。

理由は見きわめができないと、腐っているのかしなびているのかが判断できないと、食中毒の危険もあるからです。
特に小さいお子さんのいる家庭では注意してください。
一度まずいきゅうりを食べると一生嫌いになる可能性があります。

また、しなびたきゅうりを水に付ければ元通りになるのですが、
これも復元方法がうまくいかなければ風味の悪いきゅうりになります。
水は煮沸したものを使う等しないとカルキ臭いきゅうりの出来上がりになるので注意が必要です。

ツルの部分をチェックする

ツルの部分のチェックですが、こちらは触った時に柔らかいものは避けてください。

収穫からかなり時間が経って老化している可能性があります。

表面が黄色になっていないかチェックする

きゅうりの表面が黄色になっているようであれば、残念ですが、買うのは控えたほうがいいと思います。
きゅうりは未熟の状態の緑色で収穫するのですが、完熟に近づいていくと黄色に変色していきます。
よくきゅうりに苦みがあったり、青臭さがあるということがあるのですが、この黄色は完熟に近づいているということですので、苦みが強い可能性があります。

苦みの成分である、ククルビタシンと呼ばれるものです。

ククルビタシンは大量摂取すると食中毒症状が起こる可能性があるといわれていますが、こちらは大量摂取するとという意味なので、そこまで気にしなくても大丈夫です。

表面をチェックする(ブルーム?カビ?)

ここが一番難しい部分となりますが、きゅうりに白い粉みたいな物がついてるきゅうりを見たことないでしょうか?

あれはブルームといってきゅうりが自らだすワックスのようなもので、水分の蒸発を防ぐ役割があります。なので食べても全然大丈夫です。

ただ、最近のきゅうりはブルームレスといってその白い粉がでないきゅうりがほとんどです。

ただ、それがカビなのかブルームなのか?が重要です。ブルームだと思ってたらカビだったということがないようにしないといけません。

見分け方は簡単で

カビなら綿上になっています。
ブルームなら白い粉をはたいたような感じです。

さすがにカビ生えたものはお店では売っていないでしょうって思いますよね?

残念ですが、昨今の人で不足で文化の違う外国人労働者が多い職場だと、きゅうりに馴染みがないので、そういう商品も平気で並んでいます。

人で不足だから教育もなかなか時間が取れていない状態がお店では続いています

よいきゅうりの見分け方

わるいきゅうりを避けることができれば、よいきゅうりの見分け方は簡単です。
ほかの記事にも書いていますが、よい商品の情報をもとに探すよりも、悪いきゅうりを避けることができればよい商品を探しやすくなります。

トゲがピンとしているもの

握った時に少し痛いくらいトゲがあるものがよいとされています。

理由ですが、収穫してから日にちが浅い物はトゲがピンとしていたり、人の手にあまり触れていないものは、このトゲがピンとしています。

集荷場とかにいくとどうしても人の手に触れる機会が多いので、このトゲがどんどんなくなっていきます。

私のおすすめとしては宮崎のワンタッチきゅうりがとてもこの物の状態がいいです。
収穫しながらコンテナ(ダンボール)に詰めるので、そのきゅうりに2回目に触れるのはお店でかう消費者ということになります。
人の手に触れる機会がほかのきゅうりに比べて格段に少ないので、鮮度が非常にいいです。

ワンタッチきゅうりはもっと評価されるべきだと思っています

ヘタがみずみずしい物

上記でも書きました、ヘタがしなびているものは鮮度劣化が進んでいますが、逆にいえば、ヘタがみずみずしい物は鮮度がいい状態ということになります。

悪い物を見極める時に同時に見る癖をつけておけば、いい物を発見できる可能性がグンとあがります。

重量感がある

きゅうりの成分がほぼ水ですから、軽い物と重たい物なら重たい物の方がいいのですが、これは参考程度でいいと思います。

理由は、重たい物を一つのお店で探しても大体同じ物しか並んでいないからです。
(産地が違えば別ですが)

きゅうりのバラ販売をしているときによく見かけるのが、ケースから一本ずつきゅうりの重さをチェックしている人がいましたが、あれまったく意味ありません。そのケースに入っている物は規格が同じですので、1本だけめっちゃ重たい物が入っているとか滅多にないですからね。

きゅうりの保存方法

なるべく早く使う!以上!

と言いたいところですが、袋売りで買った場合はそうはいかないので、簡単ですが、
保存方法も書いておきたいと思います。

きゅうりは冷蔵庫での保管?野菜室での保管?

野菜室一択です。
理由はきゅうりは寒さに弱いのと、乾燥する環境もよくないので、冷蔵庫は正直ないかなと思っています。

保管方法は野菜室で成っていた向きで保存(ヘタが上)と、乾燥をさけるためにキッチンペーパーを巻いて保存です。一本ずつ巻くのが理想ですが、面倒なら数本をまとめて巻いても構いません。

キッチンペーパーじゃなくても乾燥を防げればOKです

<div class=”concept-box1″><p>成っていた向きで保存
キッチンペーパーで巻いて保存</p></div>

きゅうりを冷凍保存できる?

冷凍保存はかのうです。
ただ、一本まるまる冷凍というのはお勧めしないので、
冷凍保存するなら、
①薄く輪切りにしてラップに包み空気を抜きます
②そジップロックに入れて空気を抜いて冷凍保存。
解凍時に軽く水を絞ればポテトサラダや酢の物等、水気を抜く系のサラダには使いややすくなります。

ポイントは空気をどれだけ綺麗に抜けるかです。
冷凍臭さが残るときは大体空気が抜けていないときです。
しっかり空気を抜けば3週間以上はもつという話しなので、大量に余っているという人は
チャレンジしてみてください。

一本をそのまま冷凍すると解凍時にビチャビチャになるからやめておいたほうがいいよ

まとめ

ダメなきゅうり

花落ち部分がボコッと出ている
きゅうりの表面が黄色になっている
白いカビが生えていない事(ブルームと見間違えない事)
ツルの部分がしなびていない

悪い特徴を避ければ大きくはずれを引く可能性はなくなります。

よいきゅうり

トゲがピンとしているもの
ヘタがみずみずしいもの
重量感があるもの

 

ABOUT ME
サダメ
本業はスーパーの青果部門のチーフ 副業ではフードデリバリーをメインに活動中 子供は三人、長男は自閉症。 障害児の親としても奮闘中 私の知る限りをブログに書いてお役に立てればと思っています