スーパーの青果担当をしていると、葉物野菜の中で優先順位みたいなものがあります。
コモディティアイテム(日常的なアイテム)な物になるとより順位が上がってくる傾向があります。
その中で一位と言っていいくらい重要な葉物野菜が【ほうれんそう】です。
Contents
葉先は入念にチェックする
一番シンプルな見極めですが、店員がチェックする時に、葉先がしなびているかどうかの
チェックが一番のポイントになります。
葉先がしなびているかどうかチェックする
店員が一番最初にチェックするポイントは葉先のしなびです。
少々のしなびぐらいなら食べられるのですが、店員視点でみると、長持ちしないので、
みなさんがもし家で保管してて、葉先がしなびてきたかなと思ったら早めに調理するか、
茹でて冷凍保管するなどして対応してください。
もちろん、ほうれん草は生のまま冷凍保管できないこともないのですが、解凍する時にビチャっとなったり、あく抜きする時にうまくいかないとテロンテロンになったりするので、私はあまりお勧めしていません。
アク抜きの方法
少し関係ないですが、ほうれん草をあく抜きする時は、
①沸騰したお湯に入れて(塩を入れると沸騰が早いです)
②弾力があるくらい柔らかくなったら流水に晒す
➂水気を絞る
個人的には生のまま冷凍するとあく抜きが面倒なので、そこの手間を感じない人は生のまま冷凍してもOKだと思います。
あまり大きな声では言えませんが、スーパーがどうして冷凍して保管しないかを考えれば冷凍には意味がないという事もお分かりになるかと思います。
葉先に変色あるものは避ける
小松菜の時もそうですが、ほうれん草で変色があるものは避けてください。
まず水がしみたような濃い緑色になっていきます。
その後は、黄色に変色が進んでいきます。
当然、その部分を除けば食べられないことはないのですが、わざわざスーパーで変色したものを定価で買うことはありませんので、無理に買わずに冷凍を買うなどしていい物を選んでください。
臭いをチェックする
結論を言えば、腐敗臭のするものをさけてください。
そんなものスーパーで売っているのかと思われますが、昨今人手不足で部下への教育が進んでいないところや、冷蔵ケースに出しっぱなしで管理している店では、そういった商品が平気で並んでいます。
また、強烈に腐敗集がすればわかりやすいのですが、よく嗅がないとわからなかったということもありますので、見た目でチェックした後、すこし嗅ぐぐらいはしておいた方がいいと思います。
茎をチェックする
葉先をチェックしたら、次は茎をチェックしましょう。
葉先が最優先ですが、茎もチェックすることができれば、外れのホウレンソウを引く可能性が減ります。
茎がペラペラの物は避ける
旬の時期は特にわかりやすいのですが、葉と同様に、茎もつまんでみたら肉厚かどうかのチェクができます。
ただ、普段から触っていないとわかりづらいので、2月、3月のような時期は、ほうれん草を買うときは触るようにしてください。
また、ほうれん草が常時2桁プライスの時があれば、ほうれん草の鮮度がいい時が多いので、触ってほうれん草の鮮度がいい時の状態を覚えておくと、ほうれん草の相場が上がって、外れのほうれん草が多くなった時に外れを引く可能性が減ります。
茎が長い物はさける
茎の軸がやたら長いと成長しすぎているので、味が悪い時が多いです。
茎が長いと食べられる部分が多くてお得だと思われがちですが、実際はあまり食味が
よくないのです。
とはいえ、食べられないわけではありません。
ただ、売場にもしも短い物と長い物があるのであれば短い物を選ぶようにしてください。
【おまけ】色々な品種
ほうれん草と一言に言っても色々な品種がありまs。
大きく東洋系、西洋種、交雑種、サラダほうれんそう 等々です。
東洋系
葉肉が薄く、切れ目が少し深い品種が多いです。
根本が赤身が強くてアクが少ないのが特徴です。
西洋系
葉肉が厚い品種が多いです。
東洋系と違ってあまり根本に色がつかないのが特徴で、病害に強くて育てやすいのですが、
アクが強いので、あまり日本食には向かないと言われています。
交雑種
東洋系と西洋系の中間の性質を持ったほうれん草です。
現在はこのほうれん草が多く出回っています。
サラダほうれんそう
品種改良によってエグミの原因であるシュウ酸を減らしたものです。
出回りがおおい品種でもないので、大きなスーパーにしかなかったりますが、サラダにはもちろん、炒め物にも使えるので、個人的にはこのほうれん草はお勧めです。
離乳食でほうれん草を使うことがあるのなら、このほうれん草を強くお勧めします!
まとめ
最後におさらいをしておきましょう。
葉先がしなびている物はさける
葉先が黄色に変色している物は避ける
茎がペラペラの物は避ける
茎がやたら長い物は避ける
ちなみに、葉肉が薄い物は東洋系の血筋が濃い可能性があるので、見極めとしてはあまりあてになりません。
上記4点のダメなポイントを避ければ、外れのほうれん草を引く可能性減ります。
ちなみに、ほうれん草が198円が一般的な価格ではありますが、これが200円を超えるようなら冷凍のほうれん草を選択肢にいれてもいいと思います。
また、ほうれん草が、258円を超えてくると、小松菜、水菜、チンゲンサイといったほかの葉物野菜もつられて価格が上がってくることが多いです。
葉物野菜(ほうれんそう、みずな、チンゲンサイ、こまつな、春菊)の相場を調べるときは。ほうれん草の価格をチェックするクセをつけておきましょう。