野菜の相場は上がるときは一気に上がりますし、下がるときも一気に下がります。
なので、相場が安いとはまだしも高い時にいっぱい買わないことが最初の一歩となります。
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野菜が高くなる理由
青果物だけではありませんが、基本的に相場物なので、需要と供給のバランスで左右されます。
欲しい人が多くて提供する人がすくなければ、その価値は上がっていきます。
いっぽうでその逆だと価値は下がっていきます。
どんな時に需要と供給のバランスでくずれる
その時々で要因が違いますがいくつか代表的なものをあげるとすればまず、天候で崩れます。
天候でくずれる
特に雨が続くと腐れ等が発生して急にドーンと価格が上がったりします。
なので、梅雨時期や大型の台風がきたり、連続できたりすると相場が一気に上がります。
台風の時は逆パターンもあって、収穫を早めたりして相場が一時的に下がるときもあります。こういう時は私たちも相場が下がるかもしれないというタイミングで大量に仕入れて、上がったタイミングで相対的に安い価格で販売したりします。
逆に上がった時はどうしようもないので、頑張って仕入れてくれと仲卸にお願いするしかありません。
メディアの報道でくずれる
テレビでこれが健康にいいとか報道された翌日には反響があります。
有名なところでいうと
- 藤原紀香さんがCMした時のキウイ
- バナナがダイエットにいいと言われた時
- タケシの家庭の医学でスーパースプラウトブロッコリーが報道された時
- 野菜が高いと報道された時
等です。特に意味が分からないのが、相場高とニュースがあるときの方が野菜がよく売れる時もあります。
相場がこれ以上高くなる前に買っとこうという心理的な要素が働くのかもしれませんね。
これはすべての店にあてはまるわけではありませんが、バイヤーがしっかりした会社だと
相場が安くなった時はひたすら野菜の安売りをしている店は相場が高くなった時にも割と頑張ってくれる傾向があります。
相場が上がると物の確保がまず難しくなるのですが、この時に物の確保ができるということは普段から市場とのやり取りが良好な証拠です。
相場が安い時は市場も物が余って困っている状態です。この時にお店も少し損をしてでも買うという付き合いをし続けないと、今度はお店が困っているときに動いてくれません。
野菜が高い時の節約術
使い切れる量の野菜をシビアに買う。
これはできれは普段からそうして欲しいのですが、使い切れる野菜を買うという事です。
例えば、キャベツは玉で買うよりも半分を買うという感じです。
この時に注意して欲しいのが、価格の連動性がどのくらいかをチェックすることです。
1玉と半分の価格があまりにも違うなら玉で買う方がお得です。
ですが、連動性がある、または。許せる範囲の連動性なら半切りや少量を買って腐らせずに使い切るということが大事です。
比較的価格が安定している工場栽培の野菜を買う
よく勘違いされがちなのですが、工場栽培の野菜も価格は変わります。
工場から卸される価格(原価)は変わらないことが多いですが、お店での価格は自由に変更することができるので、変わるときはあります。
スーパースプラウトブロッコリーがテレビで紹介されて取り合いになった時も198円の商品を500円で売っている店もありました。
ただ、値段の変動がしにくい商品ではあるのも事実ですので、相場が高い時はこういった野菜を積極的に買うというのは節約につながります。
ですが、普段から料理のレパートリーを増やしておかないといざというときに結局レシピを調べるのが面倒で買わなかったりするので、相場が高かろうが安かろうが、工場栽培野菜のメニューのバリエーションを広げておくことが大事です。
冷凍野菜を早めに買っておく
数年前にほうれん草の価格が400円近くなった時に、冷凍のほうれん草がスーパー消えたときがありました。
これも需要と供給のバランスで、相場が高い時には冷凍野菜を買えばいいという人やブロガーさんもいますが、現場の意見からいうと、相場が高くなったタイミングで買っても遅い時は遅いです。
個人的な意見としては、ほうれん草なら200円を超えた段階で、無理にほうれん草を使った調理はしないことです。ですが、どうしても必要であるのならば200円を超えた段階である程度まとめ買いをしておくのをお勧めします。
また、電気代の視点から見ても、冷蔵庫はスッキリしている方が電気代の節約になりますが、冷凍庫はある程度詰まっている方が電気代は節約になります。
とはいえ、買いすぎても使い切れないと意味ないので、目安としては2週間以内に使い切れる量ぐらいに抑えておきましょう。
道の駅や直売所は相場高の時はあまり意味ない
相場が安い時はびっくりするぐらい安い時がありますが、その逆だと、あまり恩恵がなかったりします。
理由として、相場が高いんだから通常の市場ルートにもっていった方がお金に代わるということが理由として挙げられますが、後は規格外というよりは、傷みかけていたり、収穫遅れて成長しすぎていたりというものが多いいです。
また、考えることはみんな同じで、相場が高い時は競争率も高いです。家から近い、職場から近いなどであれば寄ってみる価値はありますが、わざわざ遠出したりして買いに行く必要はないと考えます。
年末年始は高い
一つは市場がお休みに入るから。農家さんもそれに合わせて動くから、もともと出回りが少ないと高くなります。
二つ目に、契約で動くことが多いから。年末になると確実に商品を手に入れるため、事前にこの価格でと契約して商談を進めていきます。その時に産地の状況など色々と情報を仕入れて価格を予想して決定していきます。そうなるとどうしても確保と損をしない事を考慮すると値段は高め設定になっていきます。
三つ目に寒波の影響を受けるときは受けます。
これは作物にだけではなく、食卓に並ぶメニューのせいでもあります。
寒いと鍋をするので、
白菜や大根が売れる→売れるので仕入れる→足りなくなる→値段を上げて需要を抑えようとする
という風になり値段がどんどん上がっていきます。
個人的な感想だと、寒すぎても暑すぎてもダメと言われがちですが、寒すぎる方が相場が上げる傾向があるような気がします。
年始はもうあきらめるしかない部分もありますが、年末に関しては市場が休みに入る前に購入するようにしておけば出費は押さえられます。また、冷凍や乾燥物ですませられるならそちらに切り替えておくというのも一つの手段です。
ですが一番安上がりなのは、近くにイオンみたいな年始にやっている店に行って買うのが一番安上がりです。
コスパが高い野菜
オクラが食べたいのにキャベツと比べても仕方ないので、ここでいうコスパがいい野菜とはもう一回食べるチャンスがるかもしれない野菜の事です。
通称、リボーンベジタブル(再生野菜)と言われています。
代表的なものとしては
- 豆苗(購入時と同じくらい育ちます)
- にんじん(葉っぱの部分を食べます)
- キャベツ(葉が数枚取れる程度)
- ネギ(青ネギ)
豆苗以外は料理付け合わせ程度の再生野菜ですが、やってみると結構得した気分になれます。
他にもベランダで家庭菜園という手もあるのですが、私も一回やったことあるのですが、あれは向き不向きがあって、毎日マメに手入れができる人じゃないと続かないことがわかりました。
まとめ
使い切れる量の野菜をこまめに買う
冷凍野菜を買うなら早めに
冷凍野菜をまとめ買いするなら2週間ぐらいで使い切れる量で抑える
年末は市場が休みに入る前に買う。
年始は近くにイオンがあるなら利用する。
リボーンベジタブル(再生野菜)を使う(試してみる)