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スーパーで使う損益分岐点を理解する

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損益分岐点(そんえきぶんきてん)かー、文字見ただけでもう家に帰りたくなってくるよ。
実際に式もややこしいからね。でも、この簡単に解く方法もあるから安心して。

損益分岐点とは

損もしないが利益も出ない売上高

のことです。何気ない言葉ですが、これが損益分岐点のすべててともいえます。
この売上高より高い売上を出せれば利益が発生して、この売上より低ければ損しかしないということです。

???商品って売ったらすぐ利益ってわけじゃないの?
そうだね、例えば商店街で八百屋を始めるとして月の家賃が10万円だったとすると、少なくとも10万円以上売らないといけないよね?
たしかに・・・じゃあこの場合は10万円以上稼げばいいってこと?
そこに野菜の仕入れ代が合計で10万円だったとしたらどう?最低でも20万円売らないといけないよね?さらに人件費や野菜を洗う水道代。野菜を運ぶ運賃なんか加えていくとどんどん稼がないといけない金額ふえるよね?
うん!私自分で商売する時八百屋だけはしないって今決めたよ!

費用の種類をわけてみよう

損益分岐点を計算するうえで、費用を固定費変動費に分けないといけません。

どんなのが固定費なの?
さっきの八百屋でいうなら家賃が固定費だね。
家賃は毎月かわらないもんね。
変動費は商品原価だね
じゃあ、水道代や運賃は?
そこは結構あいまいではあるけど、月々払う金額が固定なら固定費だし、使った分だけだったりするなら変動費だね。

スーパーでは商品原価以外は基本固定費で考える店が多い傾向にあります。

 

損益分岐点計算式

じゃあ、さっそく計算式おしえてくれる?

損益分岐点売上高=固定費/(1-変動費/売上高)

うそつき!簡単に教えてくれるって言ったじゃない!?どこが簡単なのよ!?
まぁまぁ💦
これが基本だからこの式覚えていれば色々と応用はきくんだ。

まず、前提として変動比率というものを理解する必要があります。

変動比率とは?

変動費は売上や販売数に比例して増減する経費といわれています。

先ほどの八百屋の例であげるならば。野菜を仕入たらその分お金を払わないといけませんので、売上(予定)に比例して増えていきます。これが売上に対して変動するので変動費です。

この比率を求めるのに必要な計算式は

変動比率=変動費/売上高

となります。

変動比率は原価率みたいなものと考えてもらってOKです。

つまり、原価率の反対は荒利率です。

つまり、先ほどの式に関して言えば言い換えればこうなります。

損益分岐点売上高

固定費/(1-変動費/売上高)=固定費/荒利益率

 

なるほど、固定費÷荒利益率って考えればまだ少し覚えやすいかも・・・

もっと簡単な損益分岐点の計算式

もっとさー、簡単な式ないの?固定費÷荒利益率っていうのはわかったけど、もう少しスッっと頭に入るようにしてほしいよ。
じゃあ、もう少し簡単な式もみてみようか

売上高=変動費+固定費+利益(0円)

利益0円?どういうこと?
一番最初の言葉を思い出して?

損益分岐点売上高=損もしないが利益も出ない売上高

損もしない利益も出ない=利益(0円)

というわけです。

なので、

売上高=変動費+固定費+利益(0円)

利益0円ていうのがポイントです。

実際のところもう少し使いやすい式でいうなら

売上高=(変動比率×売上高)+固定費+利益(0円)

となります。

売上高=(変動比率×売上高)+固定費+利益(0円)

※変動費は売上高につられるので変動比率×売上高で計算するクセをつけておきましょう

 

ABOUT ME
サダメ
本業はスーパーの青果部門のチーフ 副業ではフードデリバリーをメインに活動中 子供は三人、長男は自閉症。 障害児の親としても奮闘中 私の知る限りをブログに書いてお役に立てればと思っています