新卒で就職する方はOB・OG訪問は可能な限りしましょうと就職アドバイザーの方が言ってくれていると思いますが、これは私も完全に同意で可能な限りはするようにしてください。
Contents
OB・OG訪問をしたほうがいい理由
この理由はずはり説明会では聞けない内容が聞けるからです。
本当の事を答えてくれるかどうかは別として、聞いてほしい内容は
下記にまとめておきました。
質問リスト【絶対に訊くリスト】
・同期が何人いるか?何人くらい転職したか?
・よくできる先輩話
・ダメな先輩の話
・給料の上がり方
・会社の人たちの家族構成
・周りとの年齢差
・月の残業時間と周りの残業時間
なんかあまりいい質問じゃないなって思われるかもしれませんが、
一つずつ見ていきましょう。
同期が何人いるか?何人くらい転職したか?
これを訊く理由としては、企業規模が大きくなると結構な人数が辞めて行っていると思います。もし、残っているなら問題ないのですが、何人が入社して何人辞めたかをざっくり知るだけで離職率が分かります。
会社は説明会で離職率なんて当然いませんので、メモってあとで計算することをお勧めします。辞めた理由も訊けるならついでにきいてほうがいいですね。
よくできる先輩社員の話 ダメな先輩の話
これを訊く理由は本当に会社で何を求められているかが分かると思います。
「あの人は誰とでも上手いことやる」
とか
「あの人はなんかいるだけで和む」
とかいう答えが返ってくるようなら要注意です。
もちろん、誰にでも愛されるというのはすごいスキルなのですが、
業務としてすごいのではなく、人間性を言い出したら、おそらくその会社での
求められているスキルというものは明確化されておらず、ごますりの上手い人間が
上に行きやすいという特徴があるという可能性があるのと、その先輩が今の会社が
どういう状況なのかわかっていない。とにかく不透明な可能性があるので、もしも
「ん?」と思うようなら一度その会社は考え直したほうがいいかもしれません。
同じく駄目な先輩もそうですが、感覚的に「ん?」と思うならその会社の風土と合わない可能性があるので、こちらも一度考え直す必要があります。
給料の上がり方
大体は年齢で上がっていくとか勤続年数で上がっていくとかなのですが、私が以前勤めていたイオンのような完全に資格で給料があがるような会社という可能性もあります。
そこらへんは企業が言ってくれる場合と言ってくれない場合があるのですが、OB・OG訪問ならそこらへんは気にせず訊いていいと思うので、質問しておきましょう。
もちろん質問の仕方には配慮してください。
会社の人たちの家族構成
これは結構立ち入った質問かなとは思いますが、訊けるなら聞いてください。
訊く理由はずばり、離婚率です。
特に管理職の離婚率が高いようであるなら帰りが遅いとか、休みの日も仕事等の可能性が高いです。
離婚の理由なんて結構な確率で家族とのすれ違いなので、一つの目安になるとは思います。
独身の人ばかりというのも要注意です。
周りとの年齢差
これを訊く理由は、OBとOGの年齢と大きくかけ離れた上の世代しかいないなら、離職率が高い可能性があるので、訊けるようなら訊くのをお勧めします。
月の残業時間と周りの残業時間
これは訊く理由は本当の残業時間を知るためです。
OB・OGの方々の残業時間と周りの残業時間に差異がないようであれば、その情報を信じでOKです。
もし、大きく差異があるなら、年齢か役職を境に大きく仕事量が変わる可能性があります。
この質問をして、さらに話が掘り下げられるなら掘り下げていってください。
さて、ここからは知ってる方は飛ばしてもらって結構ですが、メールの仕方やお礼の方法等を紹介しようと思います。
OB・OG訪問する相手にメールを打とう
訪問をする前にメールを送りましょう。
下記に例文を載せておきますが、コピペしてもいいのですが、自分の文章になるように肉付けを必ずしてください。
ちなみにですが、訪問される側からすれば、できればコピペじゃなくて自分の文章で書いてくれた方が嬉しいです。それが拙い物であったとしても一生懸命がみえるだけで、メール越しでもその子がかわいく見えるものです。
コピペする時の注意点として
OBなのか、OGなのかをはっきりさせること。
企業名含め、株式会社○○なのか○○株式会社なのかちゃんと調べてメールを打つこと。
ちなみに例文はこちらのを使わせていただいております。
件名: OB/OG訪問のお願い(○○大学 鈴木太郎)】
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
突然のご連絡失礼いたします。
私は〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年生の鈴木太郎(すずき・たろう)と申します。
先般、大学の就職課を訪ねた際にOB/OG名簿に記載された〇〇様の連絡先を教えていただきました。
そんなご縁ですが、企業研究の一環としてぜひ訪問させていただきたく、〇〇様にメールを送らせていただきました。
私は現在、就職活動を行っておりますが、この業界で確固たる地位を築かれた貴社には、以前より非常に興味を抱いておりました。
そこで、〇〇様には、貴社についての詳しい内容や、〇〇様ご自身のお仕事について、親しくお話を伺えればと願っております。
お忙しい中、たいへん恐縮ではございますが、ぜひともご検討くださるようお願いいたします。
もしお受けいただけるのであれば、極力〇〇様のご都合に合わせますので、お話できる日時や場所をご指定くださるようお願いいたします。実施方法はオフライン/オンライン問わず、〇〇様のご都合に合う方法でよろしくお願いいたします。
なお、当方の勝手を言わせてもらえれば、
×月××日(月)の14:00~16:00
×月××日(水)の15:30以降
を避けていただければ幸甚です。
唐突なお願いで申し訳ございません。
では、日時のご指示をお待ちしております。
なお、どうしてもご都合がつかない場合は、
その旨、ご遠慮なくお申し付けください。
何卒よろしくお願いいたします。
--------------------
〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年
鈴木 太郎
--------------------
受けてくれたらお礼のメールしよう
引き続きこちらから引用させてもらいます。
【件名: 訪問のご快諾に対するお礼】
株式会社◯◯ 〇〇事業部 〇〇様
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の鈴木太郎(すずき・たろう)です。
ご多用中にもかかわらず、早速ご連絡いただきありがとうございます。
それでは、下記の日時にご指定の場所にお伺いいたします。
日時:◯月◯日(月) 15:30
場所:JR◯◯駅・西口改札を出たあたり(みどりの窓口近辺)
私は紺のスーツ姿にモスグリーンの小型リュックを背負って伺う予定です。
このたびはお忙しいところ、お時間を取っていただき本当にありがとうございます。
当日は〇〇様にお会いし、さまざまな話をお伺いできることを楽しみにしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
--------------------
〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年
鈴木 太郎
--------------------
電話番号とか書いても問題ないなら記載してもいいと思いますが、抵抗感あるなら書かない方がいいでしょう。
オンラインの訪問の場合のお礼のメールの送り方
ここでも、まるっとコピペにならずに肉付けするなどして、自分の文章になるようにしてください。
【件名: 訪問のご快諾に対するお礼】
株式会社◯◯ 〇〇事業部 〇〇様
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の鈴木太郎(すずき・たろう)です。
ご多用中にもかかわらず、早速ご連絡いただきありがとうございます。
それでは、下記の日時にビズリーチ・キャンパスのビデオ通話機能を用いてお伺いいたします。
日時:◯月◯日(月) 15:30
方法:ビズリーチ・キャンパスのビデオ通話機能
時間になりましたら私の方から発信させていただきます。
このたびはお忙しいところ、お時間を取っていただき本当にありがとうございます。
当日は〇〇様からさまざまな話をお伺いできることを楽しみにしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
--------------------
〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年
鈴木 太郎
--------------------
訪問前日メールの送り方
相手は社会人なので、忙しいはずです。私は訪問される側なのですが、一応スケジュールに入れているものの、うっかり忘れるという事はあったりしました。
事前にメールを送ってもらえると助かりますが、送る時間帯は早すぎず、遅すぎるの午前10時ぐらいにしてください。間違っても朝6時や、夜の8時とか10時に送らないようにしてください。
では、例文です。
【件名: 明日のOB/OG訪問について】
株式会社ビーアール
〇〇事業部 〇〇様
お世話になっております。〇〇大学〇〇学部〇〇学科の鈴木太郎(すずき・たろう)です。
先日、OB/OG訪問のご依頼について了承頂きまして、誠にありがとうございます。明日のOB/OG訪問の詳細について確認させていただきます。
明日は15:30にJR〇〇駅・西口改札を出たあたり(みどりの窓口近辺)でお待ちしております。私は紺のスーツ姿にモスグリーンの小型リュックを背負って伺う予定です。
〇〇様には「なぜこの業界/貴社を選ばれたのか」といった就職活動期のお話や、「現在までにどのようなお仕事を経験されたのか」といった実際に働かれて感じたことについてお伺いできればと思います。
明日は〇〇様にお会いし、さまざまなお話をお伺いできることを楽しみにしております。
この度はお忙しいところ、訪問を承諾していただきありがとうございます。 引き続き、よろしくお願いいたします。
--------------------
〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年
鈴木 太郎
--------------------
続いて、オンラインの際のメールです
【件名: 明日のOB/OG訪問について】
株式会社ビーアール
〇〇事業部 〇〇様
お世話になっております。〇〇大学〇〇学部〇〇学科の鈴木太郎(すずき・たろう)です。
先日、OB/OG訪問のご依頼について了承頂きまして、誠にありがとうございます。明日のOB/OG訪問の詳細について確認させていただきます。
明日は15:30にビズリーチ・キャンパスのビデオ通話機能にてコールしていただけますと幸いです。5分前にはコールに出られる状態にしますのでご都合の良いタイミングでお願いいたします。
〇〇様には「なぜこの業界/貴社を選ばれたのか」といった就職活動期のお話や、「現在までにどのようなお仕事を経験されたのか」といった実際に働かれて感じたことについてお伺いできればと思います。
明日は〇〇様からさまざまなお話をお伺いできることを楽しみにしております。
この度はお忙しいところ、訪問を承諾していただきありがとうございます。 今後ともよろしくお願いいたします。 --------------------
〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年
鈴木 太郎
--------------------
OB/OG訪問後のお礼メール
続きましてお礼のメールです。
これに関して本当にコピペじゃなくて、当日訊いたこと事に対してどう思ったか、どう感じたかも踏まえて書くようにしてください。OB・OGの人に人事権はありませんが、人事に
「どうだった?」
みたいなことを訊かれることはよくありますので、そこで最後のメールがテンプレのコピペ貼り付けだったら、印象は結構悪いです。
【件名: 本日のご訪問のお礼(〇〇大学 鈴木太郎)】
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
本日はご多用中にもかかわらず、私のために貴重な時間をお取りいただき、誠にありがとうございました。
〇〇様の話を伺えたことでさまざまな疑問点が解消するとともに、〇〇業界や企業というものに関する知識を深めることができました。 特に、「(印象に残ったアドバイスやエピソード)」についてのお話は非常に勉強になりました。
〇〇様からいただいた励ましのお言葉を胸に、これからスタートする就職活動に取り組んでいく所存です。
今後また、ご相談させていただく機会があるかと存じますが、その際もご指導のほど、よろしくお願いいたします。
取り急ぎ、お礼申し上げます。
--------------------
〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年
鈴木 太郎
--------------------
OB・OG訪問はうざいと思われている?
結論からいうと学生によってうざい人とうざくない人がいます。
じゃあ、どんな人がうざいかというと
・質問を決めてない人
・自分都合で時間帯を決めてくる人
・人事に自分の事をよく言うように言ってくる人
質問内容を決めてこない人はOB・OG訪問ではうざい
質問を決めていない人はまず論外です。
向こうも社会人で貴重な時間を割いてるわけですし、それを何を訊くか決めていないというのはまずありえないと思うのですが、最低でも質問は20個は用意していくようにしてください。
もちろん20個以上でもいいですけど、優先順位を必ずつけておいてください。
質問も私がこの記事の冒頭に書いたリスト
・同期が何人いるか?何人くらい転職したか?
・よくできる先輩話
・ダメな先輩の話
・給料の上がり方
・会社の人たちの家族構成
・周りとの年齢差
・月の残業時間と周りの残業時間
は訊いてほしいのですが、これは割と核心部分ですので、最初は当たり障りない、
今どんな内容の仕事してますか?
就職した決め手はなんでしたか?
とかどうでもいい答えやすい質問をして相手の機嫌をよくしてから核心に迫る事を訊くようにしましょう。
自分の都合で時間帯を決めてくる人
私は個人的にこれが一番うざいと思うのですが、自分の予定を先に書き出して、これ以外の日程でお願いしますとかいう人がいますが、これはもちろん論外です。
別に学生なので礼儀をわきまえていないのはいいのですが、人によっては訪問はもちろん、エントリーシートで落とすという人もいますので、面接にもこぎつけられない可能性ありますから注意が必要です。
当たり前ですが、相手の都合を考えられない人は、特別なスキルや能力がない限りは基本的にNGくらいますので、心当たりのある方は注意が必要です。
人事部に自分の事をよく言うように言ってくる人
イオン時代には複数人の質問に一気に答えるみたいな座談会でしたが、訪問会をアピールの場と考える人が多いせいか、自己PRをする人が良くいます。
もちろん最初に自己紹介はするのですが、こちらからすると君の経歴とか興味ないしとしか言えませんし、それは面接で言うてくれよとたまに顔が引きつるときがあります。
勘違いしてほしくないのですが、悪い報告は確かにします。
いい報告ももちろんしますが、それは例えば、オリンピックに出たとか、国体で優勝したとか、親が大会社の社長とか取締役とかそういう話は人事にしますが、あなたがバイトで頑張ったとこととかゼミで頑張ったこととかは、いちいち人事に報告しません。
鼻に付くだけなのでやめてください。
OB・OG訪問時の服装
服装は結構悩むところかなと思ますが、悩むくらいならスーツにしてください。
オンラインでも訪問でもリクルートスーツなら問題ありません。
間違っても普段着で挑まないようにしてください。
たまに、普段着でOKみたいな案内もありますが、信じないでください。
仮に、スーツNGとなっているならばビジネスカジュアルぐらいの服装は整えておいてください。
いくつかリンク貼っておくので参考にしてみてください。
最近は男性の方ならレンタルとかもあるので、就職始まる前にこちらにお気に入りの登録だけでも済ませておいた方がいいかもしれません。
実際どんなのがいいかわからないし、そんなに頻繁に着るものじゃないですから、買うと高くつきますからね。
もし、利用するなら就職が本格的に始まる前にいっかい試しにレンタルしてみたほうがよさそうですね。
女性は紹介できるレンタルがないのですが、女性の場合は男性と違ってビジカジは結構頻度高く着ることが多いので、サイズに合ったものを常に2着ぐらいでいいので、準備しておいてください。
OB訪問の申し込み方
基本的には就職課に行くのが一番いいです。
とはいえ、他にもビズリーチのような企業がOB・OG訪問の門戸を開いてくれています
まずは、就職課に顔を出すのがいいと思いますが、ビズリーチも登録だけでも早めにしておいた方がいいでしょう。
実際に就職活動が始まるとOB・OG訪問なんてしている場合じゃないですからね。
OB・OG訪問で聞いてはいけないこと
結論から言えば特にないです。
よっぽど失礼なことじゃなければ、なんでも訊いていいと思います。
とはいえ、漠然とした質問は避けた方がいいかなとは思います。
例えば
仕事のやりがいは?
どうして働いているんですか?
サボり方をおしえてください
出世するには何をしたらいいですか?
みたいな、質問の範囲が広すぎるものや、いきなりサボり方とか、出世のノウハウとか
いきなり聞く事じゃないですし、とくになぜ働くか、やりがいとかは人それぞれなので、
的は絞った質問をする方が受けてとしても答えやすいので、繰り返しますが、準備をしてから訪問するようにしてください。
まとめ
OB・OG訪問は必ずしよう
質問リストは作って置こう
申し込みメールは丁寧に、自分の言葉できちんと送ろう
お礼のメールも自分の言葉で丁寧に送ろう
服装はリクルートスーツでOK
ビジネスカジュアルの服も2着は揃えておこう
まずは、就職課で申し込もう
ビズリーチも登録だけは済ませておこう