それがどうかしたの?
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スーパーで使う回転日数の意味とは?
一言で言えば、今持っている在庫を売り切るのに必要な日数です。
例えば、リンゴを100個持っていたとして、一日に20個売れるとするならば
100個(今持ってる在庫)÷20(一日に売れる数量)=5日(回転日数)
となります。
月間平均在庫の求め方(月首在庫+月末在庫)÷2
サブタイトルにすでに書いてしまいましたが、
月の最初の在庫=先月の月末在庫
に
月の最後の在庫
を足します。
それを2で割れば月間平均在庫となります。
式にすると
(月首在庫+月末在庫)÷2=月間平均在庫
一日の売上の求め方(月間の売上÷30)
ここでも、会社によって31日で計算するところもあるのですが、イオンのように30日の固定で計算をしていきます。みなさんの会社では30日なのか31日なのかは確認しておいてください。
月間の売上÷30=一日の平均売上
回転日数の求め方
(月間平均在庫÷一日の平均売上=回転日数)
月間の平均在庫と一日の平均売上が分かれば、最初のリンゴのたとえと同じようにすれば、いいだけです。
回転日数と言われると、なんかイメージしにくいですが、
在庫(月間の平均在庫)をなくすには何日かかりますか?
という話と考えれば、理解はしやすいと思います。
ちなみにイオンでは昇格試験で出てくる試験範囲ですので、計算式だけじゃなくて意味も理解しておかないと回転率とごっちゃになってしまいます。
回転日数が悪化すると何が悪い?
低ければ低いほどいいというのも半分本当という感じですが、先に悪化したときにどうなるかをご説明します。
キャッシュフローの悪化
実際に現場ではあまり、実感はないかもしれませんが、個人経営だったとして考えてみましょう。
10万円で商品を仕入れたとします。
それを20万円で販売していたとします。
もし回転日数が1日だったとしたら、一日で20万円が手元に入り、10万円の経費を差し引いて10万円の利益が1日で手に入ります。これを30日繰り返せば、300万円の利益が手に入ります(10万円×30日=300万円)
逆にこれが、回転日数が30日だったしたら、一ヶ月に手に入る金額は10万円だけです。
在庫の鮮度が劣化
青果売場のチーフという立場から言うと、回転日数は1.5日~2.0日が目安といわれています。
時々、回転日数1日というスーパーも話には聞きますが、これは効率がいいようであまりよくありません。
回転日数が低すぎる場合
回転日数が低すぎるとその分補充回数が増えるため、人手が必要になったり、頻繁に発注を起こしたりと業務レベルで大変になります。
収益という点だけで考えれば回転日数は低い方がいいのですが、経費的な面で考えると極端に少ないのは余計な経費が掛かる可能性があります。
回転率が分かれば回転日数は求められる
回転日数の別の求め方です。
商品の回転率が分かれば、回転日数を求めることができます。
回転日数=日数(30日)÷在庫回転率
まとめ
回転日数とは平均在庫を売り切るのにかかる日数
回転日数=月間平均在庫÷月間の一日平均の売上
平均在庫=(月首在庫+月末在庫)÷2
一日平均の売上=月間の売上÷30日